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ドキュメンタリーは”必要”なのだ! つくり手〜映画館〜配信 の可能性

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コロナウイルスの感染拡大によって 全国のミニシアターが廃業の危機に追い込まれている。 自主上映も次々に中止、 ドキュメンタリーを生業にしてきた私にとっては とても他人事とは思えない。 袴田巖さんの散歩コース、浜松シネマイーラ榎本雅之さん 映画館だけではない。 製作現場はストップ、映画や番組をつくるプロダクション、 また撮影などに関わるスタッフも先の見えない状況に悲鳴をあげている。 さらに配給宣伝も同じように危機的状態にあることは間違いない。 コロナ前もコロナ後も残念ながら、 芸術・文化を”不要不急”と バッサリ切り捨てる この国のトップたちに何か期待できるとはとても思えない。 そんな状況を書き綴ると出口を見つけることができそうにない。 冤罪3部作の撮影、池田さんの「翔の会」も全ての撮影がキャンセル悲鳴をあげている しかし逆境に立ち向かう動きは一筋の光だ。 いち早く危機感を持ったのが 小さな映画館に育てられたつくり手たちだ。 「ミニシアターエイド基金」を立ち上げ 連動してSave The Cinema による映画館救援運動が始まった。 4/15日にスタートしたクラウドファンディングでは 2日間で目標額の1億円を突破し、さらに支援が広がっている。 「ミニシアターエイド基金」 https://motion-gallery.net/projects/minitheateraid?fbclid=IwAR1Eg8DU4Id3hqiSalcVDK4pqHSuR1Zp-Qup--FOCjJODDCHxxFUbRkpgRY フィクションもドキュメンタリーも、 ”売れるのか?”という経済優先ではなく、 自分の目で確かめて良質な作品の上映を続けてきたミニシアター。 あの映画館、あの劇場、一癖も二癖もある館主たちの顔が浮かぶ。 ミニシアターはもちろん、 そこで上映される作品の数々は間違いなく”必要”なものだ。 「このうねりを大事にしたい、 自分も何かできないだろうか?」 自身の最新作は2018年公開の『獄友』。 ちょうど2年前の今頃は公開の真っ只中だった。 今年だったらと思うとゾッとする。 たまたま今は自主上映も一息つき、 撮影の中止や番組の延期などあるが

4/6の投稿

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4/6の投稿 今日にも緊急事態宣言が出されると言う情報を踏まえて、 昨日ヒンシュク覚悟でミニシアターに映画を観に行った。 編集作業に息詰まっている私にとっては必要な外出。 もうひとつは、この騒動の後には ひょっとしたら無くなっているかもしれない ミニシアターの現状を観ておきたかった。 また、いろいろな情報が溢れる中、 自分の判断で行動したいと言う思いがあった。 もちろん一個人の勝手な判断が 感染を広げると言うことはよく分かっている。 それも踏まえて行動した。 予想通り予約の段階では私一人。 人と接触することなく着席。 100人の席に対して4人で映画を観た。 上映中もマスクをするなど、 この間の情報を私なりに判断すれば 感染するリスクは少ないはず。 そもそもギリギリでやってきた ミニシアターにとって補償のない中で休館を 余儀無くされるのは死活問題。 これは飲食店もしかり。 どれだけ威勢良く過去最高の108兆円の救済をうたっても 全てをすくいあげることは出来ないと思う。 多分最終的には一番しんどいところにシワが寄る。 自分の行動も含めて どうしたら良いかモヤモヤするが 私自身、顔が浮かぶミニシアターのあの人や 飲食店のあの人、撮影のあの人、、、。 まずはその人たちとの関係の中で行動したい。 さて、外国人は?野宿生活者は? 家で虐待を受けている人は、、、? 長い目で見れば そもそも今の暮らしでいいのか考えたい。

『獄友 無実』マスク

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我が社の緊急速報! 安倍内閣総理大臣さまのマスクが あまりにみっともないので 急遽一人会議を開き各部署に通達。 今ちまたで流行中の 『獄友 無実』マスクをハンドメイドしました。 郵送料金などもあわせて早急に予算化。 安倍内閣総理大臣、麻生財務大臣、菅内閣官房長官に 2枚ずつ送ることに決定したことをご報告します。 尚、一住所に2枚までとなっているので 永田町宛に送ると 3人で奪い合いになる可能性があるので、 誰か住所教えてちょうだい! ほんまに送ったる!?

裁判官が映画『獄友』を観たかも!?

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大西直樹裁判長は  映画『獄友』を観たかも!? 毎日新聞の記事に驚いた。 裁判長が西山さんにむけた言葉の中に 「獄友」という言葉が使われていたらしい。 ひょっとしたら映画観たかもと思わずにいられない。 少なくとも布川事件の桜井さんや 東住吉事件の青木さん、 そして冤罪を闘う多くの人を 意識していたことは確かなこと。 以下抜粋(毎日新聞) 西山さんに一言伝えたいです。 15年あまり苦しい思いをされてきたと思います。 うそ偽りのない西山さんを両親や家族、弁護団、 「獄友(ごくとも)(獄中の友人)」をはじめ、 多くの人が支えてくれたのは財産だと思います。 西山さんにもう、うそは必要ありません。 その存在を忘れず、等身大の自分と向き合って、 大切にしてください。 今日がその第一歩となるように。

延期を待たされる気分のまま考えたこと

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この1週間、編集中の番組『ひで子と早智子(仮題)』が 延期になるかどうかフワフワしながら決定を待っている。 「ほぼ延期」と言いながらまだ確定しないのだ。 4月の末に放送予定だったのでかなり緊迫して作業を進めていた。 そこにコロナの影響で延期の相談。 こちらも焦っていたのでこの際延期をポジティブに捉えて ゆっくり編集しようと決め、全部スケジュールを白紙にした。 ところがその後「まだ確定ではない」と。 「予定どおりと思って進めればいいやないか?」 「いやいやなかなかそうおもてもうまいこといきまへん」 一度緩んでしまった気持ちをあげるのはなかなか厳しい。 その影響か編集者は微熱を繰り返し(コロナではないようだ)自宅安静。 案の定フワフワしたまま1週間がすぎた。 あれっ、これってなんか オリンピック延期を待たされているアスリートたちも きっと気持ちがついていけへんやろうなと思った。 個人的にはオリンピックはそもそもいらなかったし 今でも中止がいいと思っている。 一生懸命なアスリートがかわいそうという人もいるだろう。 選手には少し気持ちがゆれるが 今考えなあかんことは根本的な問題だと思う。 被災地の復興をないがしろにした 復興オリンピック。 誰のためにどうしてやるオリンピックなのか? オリンピックに群がる人だけが儲かる。 憲法改正、国威発揚のために利用される。 きっと今回の件でもオリンピックを必要としていない、 一番しんどい人たちが追い詰められていく。 そして操っているやつらは悲痛な顔をしながら 結局腹が痛まない。 もはや選手も「私は何も知らない一生懸命なだけだから」 なんてことは言えないと思う。 そういうシステムの中で踊らされていると言うことを 選手も私たちも自覚しないといけないと思う。 全ての人が今考えないと手遅れになると思う。 森友問題で手記を書いた赤木さんの死を踏みにじり、 法を歪めてまで平気で自分たちの都合のいい検事をのこしたり、 じゃんじゃん武器を買い、 自分の桜を見る会のためであれば惜しまず金を使う。 逆に医療や介護、教育、文化などなど 本当に必要なところにお金を使わない。 お友達加計学園では優遇してもらったお礼なのか入試でヘイト、 あげたらきり

矛盾だらけの中で考える。

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と言いながら日々悶々とする。 世界的に大変なことになっている こんな時、 なにを考えればいいのか考える。 現実的に考えると私自身も 現在進行中の番組 『ひで子と早智子〜雪冤という生き方を選んで〜(仮題)』の撮影が 3月は中止になり 放送予定も4月末から6月に延期になりそうだ、多分。 『獄友』上映会や映画祭 中村晢さんイベントなどもいくつかは中止。 さてさて深呼吸して考える。 きっとこういう時は 広ーい視点、例えば宇宙的にとか。 長ーい視点、例えば何万年、何億年とか。 そんな中で今を考える!? ようわからん。 でも少なくとも今の自分の生活くらいは 考え直すことができるかもしれない。 東京ではなく、 ちょっと自然の多いとこでもええんちゃうか。 そもそも、全体的にもうちょい分散した方がええかも。 自給自足できたらええな。 できるだけ電気使わんと、 ほんだら原発は要らんやろ。 うんこしたら お尻は葉っぱでふいて土に返す(葉っぱ未経験)。 そもそも、大都会でエコってなんか難しいんちゃう。 できたら海のそばがええなぁ。 お腹へっこめて、サーフィン再開や! よくよく考えると仕事はどないすんねん? あっ!こんなことしてんと早よ編集進めなあかん。 パソコンのまわり見たらハードディスクつなぎまくって、 電気いっぱい使とるやないか! あかん矛盾だらけやどないしょー。 しゃあけどやっぱりこんな時こそ ちょっとでも シンプルにしていかなあかん。 とそのように考える。 津久井やまゆり事件の植松死刑判決。 心愛ちゃん虐待のこと。 オリンピックにコロナ。 赤木さんの手記公開に対する佐川、麻生、安倍・・・。 怒りで爆発しそうやけどそんな時やからこそ 自分の足元を考える。 自分も矛盾だらけやけど考える。 そして、一歩。

日本映画界を取りまく現状!

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0.11%? 『パラサイト半地下の家族』素晴らしい。 アジア初!「これで日本映画もチャンスがある?」と 思った人も多いだろう。もちろんその通りだ。 しかしこの機会に日本の映画の現状を 考えることも重要だと思う。 いつも本質的な視点を持って発信している 深田晃司監督、今回もチクリ(東京新聞)。 「映画製作だけでなく、配給や宣伝など多額の助成金を 支給するなど韓国には海外での興行を見据えた手厚いサポートがある。 そこが内向きな日本映画界との違いであり、 韓国映画の粘り強さや面白さにつながっている」 深田監督の何年か前(2015年くらい)の 発言にも考えさせられた。 覚えている範囲なので細かな数字はご容赦願いたい。 フランスでは国が映画にかける予算がおよそ800億円 韓国では400億円。 日本は文化庁が20億円とクールジャパン (使い道がよくわからねい)という枠で 合わせて多く見積もって40億円くらいだそうだ。 単純計算はできないので国家予算の中で 文化にかける予算の比率で比べると。 フランス予算  4640億円   0.87% 韓国予算    2653億円   0.99% 日本予算    1038億円   0.11% 残念ながらいかに日本が映画も含む文化に お金をかけていないのかがわかる。 http://eiganabe.net/diversity さらにフランスはいわゆるチケット税を10%設定し そのお金が映画界に還元される仕組みができている。 韓国もパーセンテージは違うが同じような仕組みがあるらしい。 これによって、わかりやすく言えば 売れるであろう映画だけではなく 商業ベースに乗らないであろう作品や インディーズなど様々な作品に助成が可能になる。 日本の映画界はどうだろう。 原作ありき、有名俳優ありきの 売れるであろう作品だけが作られ流される。 結果大きな会社が独り勝ちし映画格差が広がっている。 シネコンなど見たい映画はほとんどない(個人的感想)、 (もちろんミニシアターなどで上映される良い作品はたくさん作られている)。 『パラサイト』のもう一つの話題は は労働環境を守り決して徹夜などしない、 状況で作ったという。 日本の劇映画界